鋳物情報

鋳物の歴史

人類が初めて鋳物を作ったのは今から5000年前と言われている。歴史的にいうと、石器時代の次の青銅器時代は青銅鋳物の時代であり、これが鋳物の始まりである。

わが国、日本に鋳物づくりが伝わってきたのは紀元前数百年ごろと言われている。1世紀頃になると、銅鐸、銅鏡、刀剣などがつくられるようになり、奈良時代になると、仏像や梵鐘などが盛んにつくられた。各地に鋳物づくりが広がったのは、平安時代なかば以降と言われている。

わが国の古代の鋳物としては銅鐸、銅鏡や梵鐘、そして茶の湯の釜に代表されるが、特に708年に鋳造された貨幣(和同開珎)が著名である。しかし、製造技術の面から奈良の大仏を忘れることはできない。この大仏の製造には747年から749年までの3年を要し、下から上に向かって8回に分けて鋳造されている。

鋳物の発達

日本鋳造工学会「鋳造工学」より引用

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